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YHプロミネンツ・活動指針

第1章 活動目的

 

1条 プロミネンツは「人間としての成長、団体としての成長、選手としての成長」を目的として活動する。

 

1「人間としての成長」とは、選手個人個人が、どんなことであっても人のせいにせず常に自分自身と向き合うこと、他者を敬い他者の立場に立って考えること、その精神性について、チーム活動を通じてより高めることを指す。

2「団体としての成長」とは、個人の利益よりも団体としての利益を優先する精神性を、より高めることとその集合体を指す。

3「選手としての成長」とは、サッカーをプレイするに当たっての自身の技術やフィジカル面での向上を指す。

 

優先順位としては記載された順とし、それが入れ替わることはない。

 

 

第2章 求める選手像

 

1条 プロミネンツでは、ボールポゼッションを軸に、出場している選手全員が“闘える選手であること”と“最適な認知判断が出来ること”を求める。

 

1“闘える選手”とは、特に守備時やどちらのボールでもない時に、マイボールにするべく最短時間及び最短距離で行動出来る、試合中にその行動をし続けられる選手を指し、ボールを失っても即時奪回出来る精神性とその為の行動を出場選手全員が持つ事を求める。

2“最適な判断”とは、特に攻撃時において“ゴールに結びつける”または“ボールを失わない”、という2つの観点で最も可能性の高い選択肢を選ぶこととする。

 

この2つの概念が相反するケースでの認知判断能力を高めることをチーム及び個人の目的とし、またその判断を実行に移すだけの技術力を備えることをトレーニングの中で求める。

 

この2点について優れている選手が、プロミネンツにおいて評価を得るものとし、順序も記載順の通りとする。

従って、まず“闘えない選手”はプロミネンツにおいては評価されない。

練習の中でも上記の2点は繰り返し求め、試合に出場するにあたってのメンバー選考においても最重要視される。

 

また、この“求める選手像”は“活動目的”の下位に位置する概念であり、“活動目的”から外れている選手は“求める選手像”に近づいたとしても評価されることはないものとする。

 

 

第3章 “結果”の概念

 

1条 プロミネンツは、プロミネンツ自身が求めるサッカーと上記“活動目的”を、「チーム全体として体現出来る、またそれが高いレベルで実践出来る選手及びグループを育てる」ことを目的とし、またその達成をもって“結果”とする。

チームとしての勝利及び大会等での優勝は当然目指すが、求めるサッカーや活動指針が優先される。

それらが高い水準で達成されていれば必然的に勝利は得られると考え、目先の勝利を求める為に活動目的及び求める選手像に反する行動は行わない。求めるサッカーを変更してまで勝利を求める様なことはせず、また活動目的をないがしろにしてまで勝利を目指すものではない。

 

 

第4章 育成方針

 

  • プロミネンツにおいてどの様に選手達を育成するかについては、上記の「活動目的」「求める選手像」「結果の概念」に従う。

 

  • 仮に上記の点に照らし合わせた際に在籍する選手達では不十分だとコーチが判断した場合であっても、当該“不十分な選手”を置き換える為に外部の選手を獲得する、またその為の活動をチームとして行うことはない。

 

  • チームとしての重要な試合についての出場時間は、平等であることを確約しない。「チームとしての重要な試合」とは、“優勝及び勝利することによりチーム及び選手としての価値が飛躍的に増大する”とチームが判断する試合を指す。ただし、「チームとしての重要な試合」を除く多くの試合や練習においては、選手個々の能力に差がある場合においても、上記「結果の概念」が尊重され、また「求める選手像」に全ての在籍選手をより近づけることを目的とした選手起用に努めることがコーチ陣には求められる。

 

  • 上記に従い、プロミネンツのコーチ陣は、プロミネンツを選んでくれた選手に対して最大限の成長を齎すことをその責務とする。

 

補足 3章「結果の概念」は、在籍選手に対して出場時間やポジション等の平等を常に保証するものではなく、チーム内競争環境を整える為の概念的な方針であるため、4章育成方針・3条の「チームとしての重要な試合」での勝利を目指すことと矛盾するものではない。

 

 

第5章 保護者の役割

 

1条 プロミネンツにおける保護者の役割は「温かい食事とお布団を提供する」ことのみとする。チームでの活動中、最初にコーチに挨拶をしてから解散後の挨拶をするまで、保護者と選手との会話を禁止とし、また、試合中にピッチサイドから自身の子ども及び他の選手に対してコーチングをすることも禁止(頑張れ!やナイスシュート!など応援の範囲内での声掛けは制限しない)する。

 

2条 自宅や近隣公園等でのサッカー指導及び試合後の反省会なども禁止する。保護者が撮影したプレイ動画を見せることは制限しないが、「もっとこうするべきだった」などの指導は行わないこと。プレイについての批評や指示はコーチの役割として保護者はこれを全面的に委ね、保護者自身で行ってはならない。

 

3条 テレビやスタジアムでプロなどのサッカーを一緒に観る、それぞれのプレイで選手の意図を推測するなどの話し合いは歓迎するが、自身の子どもと重ね合わせての指導は極力控えることを推奨する。

 

  • サッカーをする為の準備は、学年を問わず保護者ではなく各選手自身の責任において行うものとし、保護者が準備をしてはいけない(3年生以上は義務・2年生以下は努力義務とするが、2年生以下であっても極力保護者は忘れ物等の確認のみにとどめ、選手自身で行うことを推奨する)。その上で、ユニフォーム(ホーム•アウェイ)やシューズ・レガースなど試合等に必要なものを忘れた場合などについては、基本的には当該日の活動には参加させられないものとし、同日の活動は見学とする。

 

  • 各選手のポジションや出場選手選考については、コーチ及びチームの専任事項とし、保護者はその点について意見及び提言、批判する権利を有さないものとする。

 

  • 保護者及び選手が他の保護者及び選手の悪口や陰口を言うことは全面的に禁止する。

 

補足 夏期の熱中症対策については、安全性に配慮して保護者が最大限に目を配ることについて制限しない。飲料がなくなった場合などについても保護者とのコミュニケーションを制限するものではないので、飲料等が不足する又は不足すると危惧される場合には、提供すること及びその為のコミュニケーションを妨げない。

 

 

第6章 学年を跨いだ活動について

 

1条 プロミネンツでは、技術的に優れているとコーチが判断する選手について、当該選手が自身より上の学年で練習及び試合に参加することを認める。どの選手が、またどのタイミングで上の学年に参加するかという判断についてはチーム及びコーチの専任事項とし、その判断について保護者に説明する義務は負わない。

 

2条 自身より下の学年の活動に参加することについては、1学年下であれば選手自身の希望により、大会や試合のレギュレーションに準ずる範囲内において参加を認めるが、1学年下までの参加に限るものとする。この際、希望者が多く下の学年の選手の成長に支障が出る様であれば、コーチの判断でより必要だと判断される選手を参加させる。ただし、下の学年の練習に参加する場合においては、あくまで下の学年の選手の技術向上が優先されるものとし、参加する年長選手自身の成長を担保するものではなく、当該時間内において自身の成長の為の要求をすることは出来ないものとする。また、下の学年の練習に参加を希望する場合には、その練習の開始時間からの参加を求めるものとし、それぞれの事情での途中参加は認めない。

 

補足 上記1・2条はサッカーの技術力向上の為の日常的なトレーニング及び試合についてであり、学年を跨ぐことによってトレーニング効率が下がると認められないフィジカルトレーニング及びその他のトレーニングや、チームとしてレクリエーション的に行う活動について、上記は適用されない。

 

 

第7章 遠方への移動を伴う活動について

 

1条 大会や交流戦及びトレーニングなどを含め、長時間の移動を伴う場合についても、宿泊の有無を問わず、集合から解散までをチーム活動とし、“保護者の役割”に定めた通り保護者は関与出来ない。ただし、宿泊等に伴い選手の健康に関する問題(アレルギー等)により重大な問題が起こり得る可能性については、チームと事前に相談の上この条項は変更し得るものとする。

 

2条 遠方での移動手段や宿泊場所などについては、チームが決定するものとし、個別での移動や宿泊などはチームからの許可を得ていない場合についてはこれを認めない。

 

3条 チーム全体としてバス又は電車移動とするか個別で現地集合にするかはチームの専任事項とする。目安として県を跨ぐものは全体移動とするが、電車や高速道路などについての交通環境が県内と大きな差がないと判断する場合には、現地集合とする場合もある。ただしこの場合においても、チームとしての判断に対して個別でチームとは別に行動することは、チームからの特別な許可を得ない限りにおいてこれを認めない。

 

 

 

以上

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